おにぃは小学校3年生までは優等生で可愛らしくて優しくて、勉強もそこそこできて、正義感も強くて、みんなから愛される子でした。
面談等に行っても「どうやってこんないい子に育てたんですか?」と言われるほど、「いい子」。
ところが、中1の夏、突然学校に行きたくないと部屋から出てこなくなりました。
その頃、私は離婚調停の真っ最中。
子ども達と一緒に実家に居候をさせてもらっていた頃でした。
その不安定さも影響してしまったのかもしれません。
我が家で始めての「不登校」。
私とおばぁ(私の母)はおにぃを学校にいかせようと必死でした。
優しく諭したり、気分を変えようと明るく笑わせようとしたり、分析しようとしたり、時には厳しく言ってしまったり、将来の恐怖を煽るような言い方をしてしまったこともありました。
半泣きで、「さ!行こう!なんで行かないの!?ただ行くだけやが!」と言ってしまっていました。
不登校生のお母さんと話していて、みんな悩んでいるのが
「甘やかし」と「許容」の違い。
甘えを1度許してしまうと、繰り返してしまうのではないか。
と、多くのお母さんが思っているようです。
心の病気の手前なのか、ただの甘えなのか、その判断が付きません。
病気だとは思いたくない、ただの甘えだと思いたい。
だからこそ、きつく言ってしまったのかもしれません。
私とおばーちゃんが代わる代わる話に行きました。
不登校生に掛けては行けない言葉ランキングで上位に入る
「なんで行かないの?」「原因は?」
この質問を、なんどもなんども聞きまくっていました。
だって、まわりの大人も先生もみんな私に聞きます。「なんで?なにがあった?」
ただ、不登校生の大多数が、自分がなぜ学校に行かなくなったのか、理由がはっきりしていないそうです。
それを考えるのが辛い、細かなことが積み重なっているから、「これが原因」とは言えない、そんな感じなのかもしれません。
うちの息子には
細分化して質問しました。
・朝起きるのがいや?
・登校が嫌?
・学校のお友達がいや?
・先生がいや?
・授業がいや?
・給食がいや?
・休み時間がいや?
・部活がいや?
・宿題がいや?
するとおにぃは、1つの答えを返してくれました。
文化祭で踊ったのを同級生に笑われたのが傷ついたと。
私は喜び勇み、見つけた!と思いました。
先生にも伝え、先生も解決策を考えてくれ、
その同級生たちとの話し合う機会を作ってくれました。
そして、学校に行ってくれました・・・が、
2日だけ。
今高2の彼に聞いても、未だにそれが本当の不登校の原因だったのかはっきりしないそうです。
そこから、私とおにぃの葛藤の日々は続きます。そして、恐怖していた下の子への影響も・・・