その時私は何をした?~長男中学生のおはなし④~

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前回までのお話

不登校になったおにぃを無理やり行かせようとしていた私。
でもそれを諦め、
行かなくていいからとりあえず朝ご飯を食べよう、
ということで部屋から出てくるようになった、おにぃ。

それからそれから…

「不登校になったらどうしたらいいの?」
ネットで検索すると、
元気が出てくるまで、何もさせないと、
書かれている事が多数。

でも、ほんとにそれでいいの?
他の子達はどんどん勉強を進めているし、
友達とのコミュニケーションが取れるし
校外学習など、様々な体験もできる。

子どもたちが社会から取り残されてしまう不安がありました。
私は、休みの日にでもぎゅうぎゅうに予定を詰めたい派なので、特に。

なので、(これは良かったのかどうかまだ結果は分かりませんが)
様々な体験をさせることにしました。

もちろん、イヤイヤやらせるのはダメだと思ったので、
嫌なものは諦める、少しでも興味を持ってくれたものは、
乗せておだてて、お膳立てして行かせました。

そうすると、その中のいくつかが開花しました。

① 子供向けキャンプを主催する団体のボランティア


その団体さんは中学生ボランティアを募集している団体で、不登校生にも免疫がある団体さんだったので、受け入れ体制はスムーズ。
ただ、おにぃは最初は乗り気ではなく、なので、最初は参加者として参加させました。すると、同い年くらいの男の子たちと仲良くなれ、めっちゃ楽しかったと帰ってきました。(ほんと感謝)
その後はボランティアとして参加させていただき、高校生になった今でも、バイトより何よりキャンプを優先させるほど大好きな場所になっています。

② ボランティア街歩きガイド


コミュニケーション能力があり、目立つことが好き、役に立つことも大好きなので、これいいんじゃない?とすすめたものの、反応は微妙。
ただ、これ、実は私が興味があったので、「一人だと寂しいから一緒に来て」と無理やり一緒にやってもらいました。
6回講座をうけたらガイドデビューです!何度かガイドとして大人の人に褒められながら活動しました。
今は続いていませんが、これがきっかけで様々なものに繋がります。

③ YOUTUBE活動


演じる事が好きなおにぃ。なので、YOUTUBE一緒にやろうよ、と誘いました。②の街歩きガイドの内容を解説する内容なのですが、衣装を着てテンション高めで紹介。
様々なメディアに取り上げて頂きました。
おにぃにとって自信を取り戻すきっかけになったと思っています。

④ 近所の児童館のボランティア


① のキャンプは月に1,2度しか活動がありません。なので、昔おにぃが通っていた児童館に電話をして、ボランティアスタッフとして通わせてもらえないか、お願いしました。
ありがたいことに、園長先生はおにぃを覚えていてくださり、いつでも来ていいよ、と受け入れてくださいました。
子どもたちや親御さんから「先生」と呼ばれ、近所を歩くと「先生」と呼びかけられる事も多々。

これ以外にもたっくさんの提案をしています。
その中でおにぃが少しでも興味があるものを、やってもらいました。

ここまでお膳立てするのが良いのかわかりません。

ただ、人生の道は1本ではない。
無限の選択肢があるよ、という、その入口まで連れて行くのは
必要じゃないのか
と思います。

子育てのゴールが「一人で行きていく力を育てる事」「自分の好きを見つける事」とするなら、
私が出来るのは、たくさんの色んな形のボールをパスする事なのではないか。

自分の好きな事を見つけるにしても、子どもだけの知識や検索では可能性が狭まってしまいます。なので、私もたくさん調べて提案するし、色んな大人と関わってもらうようにして、色んな大人の方からたくさんの事を学べばいいのではないか。

そして、不登校ハック術としては、
なんと、上記4つとも、お金がかかりません。

これ、不登校の親としてとっても重要。

不登校になるとお金がかかります。
給食の享受が受けられなくなるので、
お昼ご飯代・手間がかかります。
(給食をストップしてもらえず、ダブルでかかっている親御さんも)
電気代も増えます。
仕事を休まなければならない家庭もあるでしょう。
選択肢を増やすため、フリースクールや習い事を始めると
毎月馬鹿にならない出費です。

なので、いかにお金をかけずに出来ることを探すか。
私はこの情報は、SNSや市政広報、直接電話等でゲットしました。
そして、受け入れ側はどこも本当に親切。
おにぃをとっても可愛がってくれています。
本当に感謝!おにぃにはたくさん親代わりがいます。

「ボランティア」で参加させてもらえないか、
というと、たいてい好意的です。
私は実行しませんでしたが、近所のお寺、
という手もありそうだなと思っています。

「自分はここで役に立てるんだ」
「ここの人たちといると楽しい」
と、思える場所を見つけてあげられたら
もう、それで十分だと思います。

次回・おにぃ高校どうする?!の巻

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